また痴呆症になっていても老人達は、「私は子供じゃない」とのプライドがあるので、アートセラピーにおいては題材から進行の手順まで高いレベルの創作活動の質を保たないといけません。そうでないと老人達が飽きてしまって参加しなくなってしまいます。その為に臨床美術の専門知識と高度な技術が必要となり、臨床美術士(クリニカルアーティスト)の早期養成が強く望まれていましたが、2003年5月、東北福祉大学 渡辺信英教授を中心に、日本臨床美術協会が発足し、アートセラピーの日本での普及が始まりました。最近ではNHKを始めマスコミにも取り上げられ、多くの市町村、福祉団体より臨床美術に関する問い合わせも増えており、今までに2000人以上の方が臨床美術士(クリニカルアーティスト)養成講座を受けております。
臨床美術士は美術に興味があり、福祉や介護に情熱がある方ならば、絵が特別に得意でなくても大丈夫なのですが、現実には臨床美術士は不足しておりクライアントの要望に答えられない状況です。
現在沖縄県内でも日本臨床美術協会沖縄支部が開設されており、臨床美術士と、コーディネーターとして私が常駐しています。活動としては、那覇市内で月に3回「脳いきいきアートセラピー」を行っていますし、宜野座では保育園にて4歳児22人が「キッズアートセラピー」を行い、年内には石垣島でも「脳いきいきアートセラピー」が行われる予定になっております。介護施設で活躍の皆さんや、興味のある方はお気軽にご連絡下さい。